【連載】なめがわダイビングサービスの人々

風が冷たい季節になると、訪れたくなるダイビングサービスがある。
キンキンに冷えた冬の海から上がってきて凍えるダイバーを迎える、ドラム缶の薪ストーブ。その上に置かれて湯気を立てる大きな薬缶。横で身体をあたためる大きな猫。

濡れた頭をタオルで拭いて暖をとっていると、施設の主人がのんびりした声で、今潜ってきた海の様子を尋ねる。
まるで子供時代の暖かい記憶の一場面のようだ。

「なめがわダイビングサービス」は、勝浦の海に潜るダイバーたちにとって特別な場所だ。
人が海を訪れる理由を作りたい。
そのために15年前に行川漁港にダイビングポイントを自ら開拓した、経営者のジュンジさん、レイコさん夫妻の物語と、独特の世界観をもつこの場所に集まる、自由なダイバーたちの生き様を取材した。